【書籍紹介】苦労を分かち合い希望を見出すひきこもり支援(田中 敦 氏:本会会員)

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☑詳細はコチラからhttp://www.gakuensha.co.jp/cn37/pg480.html

当然のように収入を得ている人が“ひきこもり”を理解することは、なかなかできることではない。だから、それがわかる人たちで、新しい道を開拓していきたい。


著者紹介(初版時)
田中 敦(たなか あつし)

1965年北海道札幌市生まれ
1996年北星学園大学大学院社会福祉学研究科社会福祉学専攻修士課程修了
2001年~北星学園大学附属高等学校「教育相談室」相談員のほか、大学で講師をつとめる。
現在特定非営利活動法人レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク理事長
著書「新スクールソーシャルワーク論 子どもを中心にすえた理論と実践」分担執筆その他論文等多数


●目次
1章 ひきこもりから今の若者全体をとらえる
1 ひきこもりの理解を求めて
2 思春期から青年期へと向かう相談傾向
3 不登校すべてが高校中退、ひきこもりではない
4 青年期以降の若者たちの置かれている状況
5 困難が内面に封じ込められるなかでの若者支援政策
6 働き盛りのひきこもりの増加
7 ひきこもりの定義再考
8 現代のひきこもりの抱える課題
9 中高年ひきこもり者の悩み

2章 事例を通したひきこもりの理解と支援のあり方を考える
1 Eさんの手記を理解する
2 Eさんの手記から読み取るひきこもり支援の考察
3 ひきこもり支援者の心構えと言動の大切さ
4 支援のうえでひきこもりをどう見極めるか
5 自立観を問い直す当事者性

3章 ひきこもり者本人を支援する
1 支援者の役割とは何か
2 仲間づくりの重要性
3 仲間に必要な居場所支援
4 ひきこもり経験を活かす取り組み

4章 ひきこもりピア・サポーターの可能性
1 ひきこもり地域拠点型アウト・リーチ支援の必要性
2 緩やかな手紙による介入から地域拠点型支援へ
3 家庭訪問とアウト・リーチ支援との相違点
4 メゾ・レベルによるアウト・リーチ支援の有効性
5 ひきこもりピア・サポーターの視点と役割
6 リカバリー・ストレングス・レジリアンスの視点
7 ピアな視点がもたらす問題解決に適した介入方法
8 サテライト事業の利点とは何か
9 サテライト事業から個別訪問支援へとつなぐ
10 ひきこもり者の主体的な活動の可能性

5章 家族支援を考える
1 ワンストップ型総合相談窓口の活用
2 ひきこもり者への家族対応
3 待つことの意味
4 重層化する親子感情の理解
5 家族に求められるひきこもり者への対応
6 ひきこもりに求められる自立観とは何か
7 家族支援のポイント
8 家族支援における父親の役割

6章 希望を見出すひきこもり支援
1 ひきこもりの総合支援体制の必要性
2 ひきこもりの課題とICF における理解
3 ひきこもり支援とICF における理解
4 ひきこもり支援に必要な実践哲学
5 ひきこもりが問うこれからの生き方
6 親亡き後のひきこもり者の生き方を考える
7 広がる中間的労働の仕組み

7章 ひきこもりの解決とは何か

コラム
 コラム1 不登校とひきこもりが意味するもの
 コラム2 ひきこもり者の働くことと働き方
 コラム3 ひきこもり者のシェア・ハウスを考える
 コラム4 期待されるひきこもり当事者会活動
 コラム5 ひきこもりサポーター養成研修・派遣事業
 コラム6 やってみよう、工夫してみよう家族支援
 コラム7 ひきこもり者の芸術的なセンスをのばす
 コラム8 緩やかなネットワークの構築


●帯
自立するということは、普通に学校や仕事に行けなくなってしまった私たちにとって何よりも難しく不安に感じることもある。当然のように収入を得ている人に理解することは、なかなかできることではない。だから、それがわかる人たちで、新しい道を開拓していきたい。